現にサービサーの業務は、デフォルトが起こった後に始まるのではなく、不動産の証券化がオリジネートされたときから既に始まっています。サービサーは、小規模で単純な証券化では、通常の債権管理から未収が発生した後の債権回収までを一社でこなすことが多いようです。その際に、回収可能な債権だと判断される場合には、サービサーが元利返済金を立て替え払いするのが一般的です。しかし、ある程度大がかりな証券化では、通常の債権管理を行うマスターサービサーと、抵当流れの不動産の管理、運営を手掛けるスペシャルサービサーの二種類のサービサーに役割分担されるのが一般的なパターンです。マスターサービサーは、投資家のために回収専門の口座を開設して、立て替え払いを含めたあらゆる債権管理と回収業務にあたることになりますが、投資家にとってはマスターサービサーがついていることが、証券化商品の大きな魅力として映る場合もあります。投資期間を通してサービサーが管理する場合もあれば、最初の五年間というように、一定の期間だけサービサーがつく場合もあります。サービサーをデフォルトリスクのヘッジ機能として、積極的にプラス評価をする土壌がアメリカにはあるのです。